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車メーカーの公表するJC08モードやWLTCモードの燃費数値は、あまり当てになりませんよね?
視聴者の皆様も、カタログ燃費と実際の燃費の違いを知ったとき、「まさか、だまされたのか?」と思ったことがあるでしょう。
確かに、JC08モードは疑問符がつきますし、WLTCモードもJC08よりは改善されていますが、やはり完全に信用できるものではありません。
それは、カタログ燃費全般に言えること。皆様が本当に知りたいのは、実燃費ですよね?
そこで、今回はSUVの燃費ランキングベスト5を皆様にお伝えします。
まずはカタログ燃費のランキングに沿って説明していき、最後には実燃費に基づく総合ランキングも公開しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは早速、第5位から紹介していきましょう。
第5位 トヨタRAV4の実燃費と1000km超えの航続距離
RAV4には「G」や「X」のグレードが存在しますが、高級感を持つAdventureが注目のモデルです。
本格的なオフロード走行が可能なRAV4アドベンチャーの購入を考えている方も多いのではないでしょうか。
RAV4シリーズは、困難なオフロードをも楽々と走破する性能と、日常生活での快適なドライブを兼ね備えた、一台で二度おいしいクロスオーバーSUVなのです。
また、RAV4には、ガソリンを一切使わずに95km走行可能なプラグインハイブリッド(PHV)モデルも存在します。
このPHVモデルでは、なんと1300km以上の驚くべき航続距離を実現しています。
RAV4のガソリンモデルとハイブリッドモデルの実燃費とカタログ燃費の差は、5km/Lにも及びます。
例えば、RAV4のGグレードのカタログ燃費は「20.6km/L」に対して、実燃費は「17.7km/L」となっています。
Xグレードの実燃費は「18.4km/L」、4WDのE-Fourでは「17.7km/L」と、少々燃費が下がります。
ハイブリッド車は18.4km/Lとなり、人気のアドベンチャー4WDの実燃費は12.3km/Lとなっています。
なぜ燃費が悪くなるのかと言うと、2WDと4WDを状況に応じて使い分けるからです。
ただし、RAV4はこれにより多種多様な道路条件に対応しつつ、燃費を最小限に抑えているとも言えます。
第4位 トヨタCH-Rの実燃費と室内の狭さ
トヨタのC-HRは、1.8リットルのエンジンとモーターを搭載したハイブリッド車、そして1.2リットルターボのガソリンエンジン車という二つのエンジンラインナップが魅力です。
実燃費は、ガソリン車で11.2km/L、ハイブリッド車で驚きの21.0km/Lとなっています。
C-HRは、その独自のスタイリングと走行性能が好評ですが、否定的な意見も見受けられます。
その中でも最も頻繁に挙げられるのが、後部座席と後方視界の狭さです。
デザイン優先で設計されたC-HRのリアウィンドウは比較的小さく、特に斜め後方の視界が限られています。
これにより、車線変更や合流、駐車時に注意が必要となります。
しかしながら、ブラインドスポットモニターやバックガイドモニターが装備されているため、視界の問題はそれほど気にならないという意見もあります。
後部座席のスペースについては、一見狭く見えますが、実際に座ると前席との間隔は大人が座っても適度なスペースがあります。
ただし、窓の大きさと天井の高さが若干小さいため、閉塞感を感じる人もいるかもしれません。
以前はオプションだったバックガイドモニターが、2020年8月の一部改良以降、C-HR全車に標準装備され、安全性が一層強化されました。
第3位 マツダCX-3の実燃費とフルモデルチェンジの期待
CX-3は、ディーゼルエンジン搭載の「XDプロアクティブ」や、ガソリンエンジン搭載の「20Sプロアクティブ」など、価格と装備のバランスに優れたグレードが人気です。
販売比率を見てみると、ディーゼル車が70.7%、ガソリン車が29.3%と、ディーゼル車が圧倒的な支持を受けています。
実燃費を見てみると、1.5リットルのガソリン車は13.3km/L、1.8リットルのディーゼル車は17.6km/Lで、マニュアル車では23.8km/Lという卓越した数値が出ています。
CX-3の現行ラインナップには、2.0リットルのガソリンエンジンは廃止され、1.8リットルのディーゼルと1.5リットルのガソリンエンジンが用意されています。
たとえば、1万km走行した場合、ディーゼル車はガソリン車に比べて燃料代が約4万円節約できます。
この節約金額をもとに、ガソリン車とディーゼル車の価格差202,880円を補うためには、約4.7万km走行する必要があります。
これは年間で1万km走行するとして約4年半です。
ディーゼル車は、その力強いトルクが魅力で、低速での快適なドライブが可能です。
都市部での日常的な使用において、この特性は大きなアドバンテージとなるでしょう。
CX-3は、2024年以降にフルモデルチェンジが予定されているため、新型車を待つか、現行型を選択するかは、しっかりと検討するべきです。
新旧の選択は、一部の個人的な好みだけでなく、燃費性能や乗り心地などの要素も考慮に入れるべきでしょう。
第2位ホンダヴェゼルの実燃費とハイブリッドの人気
ヴェゼルのグレードは「G」を除き、全部で3種類のe:HEVが存在します。
これらはすべてハイブリッドモデルで、その結果、注文の90%以上がハイブリッドに偏っています。
このデータから、ヴェゼルのハイブリッドモデルが圧倒的な支持を受けていることが読み取れます。
ボディーサイズを比較すると、同じコンパクトSUVカテゴリーのヤリスクロスと比較して、ヴェゼルは全長と全幅でやや小さい一方、全高ではわずかに優っています。
実燃費は、ガソリンエンジン搭載のヴェゼルが15.6km/L、ハイブリッドモデルが22.4km/Lとなっており、ハイブリッドの燃費性能は極めて優れています。
また、ガソリン車の4WDモデルの実燃費は14.7km/Lとなっており、燃費達成率ではむしろ優秀な成績を示します。
燃費だけでなく、走行性能やデザイン、装備などを総合的に考慮すると、ヴェゼルと次に紹介するヤリスクロスの選択は競争力のあるものとなります。
第1位トヨタ ヤリスクロスの実燃費は30㎞を超えるのか?
では、トップの座を獲得したトヨタヤリスクロスについて詳しく見てみましょう。
価格は228万円から293万円となっており、世界で注目されるBセグメント向けの新たなコンパクトSUVとして登場しました。
その洗練されたデザインと優れた燃費性能が、ヤリスシリーズの人気を支えています。
一見、ヤリスのインテリアは狭いように思えるかもしれませんが、ヤリスクロスでは一回り大きなボディーサイズにより、驚くほどの広々とした空間を提供します。
ボディーサイズは全長4m以内、全幅1.7m以内に抑えられているため、カテゴリー内では特にコンパクトさが際立っています。
燃費性能については、ガソリンモデルが15.1km/L、ハイブリッドモデルが24.3km/Lとなっており、カタログ燃費の8割を達成しています。
これは極めて優れた数値です。
燃料タンクは40Lで、一度の給油で、東京から広島までの約800kmを走行可能な燃費性能です。
最後に、ランキングをご紹介します。なお、このランキングはガソリン車とハイブリッド(ディーゼル)の2つに分けられています。
1位: RAV4 17.7km/L
2位:ヴェゼル 15.6km/L
3位:ヤリスクロス 15.1km/L
4位:CX-3 13.3km/L
5位:CH-R 11.2km/L
1位:ヤリスクロス 24.3km/L
2位:ヴェゼル 22.4km/L
3位:CH-R 21.0km/L
4位:RAV4 18.4km/L
5位:CX-3 17.6km/L(ディーゼル)
ハイブリッドカテゴリーにおいて、ヤリスクロスとヴェゼルが非常に高い実燃費を誇っていることが印象的です。
一方、ガソリンカテゴリーでは、RAV4が頂点に立ちました。
これは、ガソリン車の中でも燃費性能を追求しているトヨタの努力の結晶と言えるでしょう。
しかし、他の車種もそれぞれに特徴があり、選ぶポイントは燃費だけではありません。
ハイブリッドとガソリン、両カテゴリーにおいても、燃費だけでなく、デザイン、走行性能、装備等をトータルに考えて選ぶこと、そして何より、あなたが一番好きな車に乗ることが最も大切なことです。
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