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CX-30は新世代クロスオーバーSUVとしてマツダが開発したコンパクトSUVです。
「人生の幅や世界観を広げるクロスオーバー」をコンセプトに掲げられたCX-30は、CX-3とCX-5の中間に位置する車格となっており、CX-3やCX-5で取りこぼしていたユーザー層をフォローする目的を持ったSUVとなっています。
そのため、日本の道路事情にマッチしたボディーサイズでありながら、室内空間を十分に確保された設計となっており
「CX-3は運転しやすいサイズ感だけど、後部座席や荷室が少し窮屈」
「CX-5は子供や荷物が乗せやすいけど、サイズが大きく狭い道などが不安」
といったリクエストにしっかりと応えられる車に仕上げられています。
今回はマツダの人気SUVCX-30とCX-3の比較をしていきます。
ボディーサイズや室内、ラゲッジサイズ、燃費や装備について比較していきます。
価格帯、グレード展開、燃費比較
CX-30の価格はで239円〜385円と、SUVながら手が届きやすい価格帯に収まっており、ストパフォーマンスに優れた1台といえます。
一方CX-3の価格帯は189万円~321万円となっており、CX-30よりも低価格から購入できます。
CX-30で用意されているグレードは、ベースグレードの「20S」を筆頭に、「20S PROACTIVE」、「20S PROACTIVE Touring Selection」、「20S L Package」の4種類をラインナップ。
さらに、全てのパワートレインに特別仕様車の「Black Tone Edition」を追加し、e-SKYACTIVE Xには新グレード「X Smart Edition」も新設され、2021年11月下旬の販売が予定されています。
CX-3のグレードもベースの15Sを筆頭に4WDを合わせると全6種類を展開しています。
CX-30のパワートレインは、ベースグレードのS20とe-SKYACTIVE Xの新グレード「X Smart Edition」を除く全グレードで、2.0Lガソリンエンジン、1.8Lクリーンディーゼルエンジン、マイルド・ハイブリッドのe-SKYACTIV Xの3種類から選択することができます。
燃費はWLTCモードで、ガソリンエンジンが2WDでオートマとマニュアルで15.4km/Lと16.2km/L、4WDが14.8km/Lと15.6km/L。
e-SKYACTIVE Xが2WDで17.4km/Lと18.5km/L、4WDが16.6km/Lと17.8km/L。
ディーゼルエンジンが2WDで19.5km/L、4WDが18.7km/Lです。
CX-30の実燃費はオーナーの方のデータを平均するとガソリン車が14.8km/L~16.2km/L、ハイブリッドが15.8km/L~18.2km/Lとなっています。
CX-3の実燃費はガソリン車が11.17~12.89km/L、クリーンディーゼルが18.42~20.95km/Lとなっています。
なお、CX-30のディーゼルエンジンにはMTの設定がない点には注意してください。
ボディーサイズ、室内サイズ、ラゲッジサイズ
CX-30のボディーサイズは、全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,540mmとなっており、CX-3よりも一回り大きいサイズながら全幅を1,800mm以内に収めており、道幅の狭い日本の道路でも運転しやすくなっています。
サイズ的にはCX-3とCX-5の中間くらいになります。
また、ホイールベースはCX-3より85mm長くCX-5より45mm短い2,655mmとなるため、後席のレッグルームを十分に確保しつつ、取り回しのしやすい車になっています。
室内サイズは、室内長1830mm×室内幅1490mm×室内高1210mmあり、CX-3と比べて室内長が20mm、室内幅は55mm広いため、大人4人がゆったりと乗車できる空間を確保しています。
さらに、最低地上高はCX-3より15mm高められた175mmで、全高はCXシリーズで最も低い1540mmとしながら、CX-3と同じ室内高を保っているため、スタイリッシュな外観に反して窮屈さを感じさせません。
ラゲッジサイズは、荷室長810mm×荷室幅1,000mm×荷室高520mmあり、定員乗車時でも430リットルの荷室を確保しているため、機内持ち込みサイズのスーツケース4つを余裕で積載することが可能です。
リアシートを倒せば段差の少ないフラットな床面となり、1,450mmの荷室長となるほか、助手席を一番前まで移動させることで助手席側は1,730mmまで広げることができるなど、コンパクトなSUVとしてはトップクラスの積載量を誇ります。
CX-3とCX-30 ファミリカーならどっちがおすすめ?
2015年に登場したCX-3は、年次改良が重ねられて成熟したSUVへと成長しており、スタイリッシュかつ質感の高い車ながら200万を切る価格と相まって、とても魅力的なコンパクトSUVのひとつとなっています。
一方、2019年に登場したCX-30は、CXシリーズでもっともクーペライクなスタイリングでまとめられており、都会の風景にも自然に溶け込むクロスオーバーとしつつも、最低地上高を175mmに高めるなど、オフロード性能も十分に確保されたコンパクトSUVです。
同じコンパクトSUVに分類されるCX-3とCX-30ですが、MAZDA2をベースとしたCX-3では、後部座席の空間が犠牲となっており、独身やカップルなどの乗客は前席のみで後部は主に荷室という利用に向いている車です。
比べて、室内空間が広く後部座席にもゆとりがあり、子供の乗降やお世話などをするにも楽なCX-30のほうが、よりファミリカーとして適しています。
また、ラゲッジスペースが350リットルのCX-3では、ベビーカーを積載してしまうとスペースのほとんどを占有されてしまいますが、430リットルを誇るラゲッジサイズを持つCX-30ならば、ベビーカーを含めた荷物の積載などにも困りません。
やはり、20代〜30代のヤングファミリーをメインターゲットとし、MAZDA3をベースに開発されたCX-30と比較してしまうと、ファミリカー用途ではCX-3はどうしても見劣りしてしまいます。
CX-3とCX-30 まとめ
まだまだ人気の続くSUVには、各メーカーが次々と新しい車を発表しており、コンパクトSUVだけに絞ってもライバルが乱立する状態となっています。
そんななか、MAZDAから新たに投入されたCX-30は、日本という環境に適したボディサイズを保ちつつ、室内空間やラゲッジスペースを十分に確保されているなど、アウトドアユースやファミリーユースに応える実用性に長けた車となっています。
また、オフロードの印象を全面に押し出した、ラギッド感の強いデザインが主流となっているSUVのなかで、流麗で洗練されたクーペスタイルを採用したCX-30は、ひときわ目を引く存在と言えます。
少人数向きのコンパクトなクロスオーバーとして人気を博していたCX-3と、ファミリーユースにもアピールできるクーペテイストのCX-30という2台を武器に、MAZDAのコンパクトSUV戦略はますます加速していきそうです。
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