【サイズ比較】クラウンスポーツとハリアー「室内・トランク・後部座席」はどう？

トヨタのクラウンスポーツとハリアーは、それぞれ異なる特性と用途を持つ2台の人気モデルです。

クラウンスポーツはスポーティーなデザインと高級感を重視したセダンであり、高速走行や長距離ドライブに適しています。

一方、ハリアーはクロスオーバーSUVとしての実用性とスタイリッシュな外観を持ち、日常の使い勝手やオフロード性能を重視しています。

両者の特徴と用途の違いを理解することで、ユーザーは自分のライフスタイルやニーズに最適な車を選ぶことができます。

サイズ比較　クラウンスポーツとハリアーどちらの車内空間が広い？

２台のボディーサイズ比較ですが、結論から言うと、クラウンスポーツはハリアーより、全長は20mm短く、全幅は25mm広く、全高はmm低いことから、ワイド&ローのスポーティな印象を与えます。

室内空間については、表のとおり、ほぼ同等の広さとなっておりSUVらしく、どちらもゆとりのある室内空間を保っています。

クラウンスポーツは、2770mmという長い全長とホイールベースにより、車内空間が広く、快適な乗り心地を提供します。

ホイールベースは車両の前輪と後輪の間の距離を指し、全長は車両の前端から後端までの長さを指します。

クラウンスポーツのホイールベースがハリアーよりも80mm長いにもかかわらず、全長が20mm短いのは、車体のデザインや設計の違いによるものです。

ホイールベースが長いと、車内の居住空間が広くなる傾向がありますが、車両の全長とは直接関係しません。

クラウンスポーツがハリアーよりも最小回転半径が小さい理由は、クラウンスポーツには後輪操舵機構が標準装備されているためです。

低速域での旋回時に後輪が前輪と逆方向に操舵されることで、旋回半径が小さくなり、小回り性能が向上しています。

この機能により、狭い場所や駐車場での取り回しが楽になります。

クラウンスポーツは全長が長いことで、前後座席のレッグルームが広くなり、乗員がリラックスして乗車できる空間を提供します。

ホイールベースが長いため、車の安定性が向上し、高速走行時の快適さが増します。

ちなみにハリアーのホイールベースは2690㎜となっています。

クラウンスポーツの低い全高は、空気抵抗を減少させるため、高速走行時の燃費効率と安定性を高めます。

一方、ハリアーはその高さと幅によって、車内空間の広さや積載能力を向上させています。

全幅が広いことで、横方向のスペースが広がり、乗員が快適に座ることができます。

全高が高いことは、特に後部座席の乗員が頭上の空間に余裕を持てることを意味し、また視界が広がるため、運転者にとっても利便性が高いです。

加えて、ハリアーはオフロード性能を持ち合わせており、四輪駆動システムや高い地上高により、さまざまな地形での走行が可能です。

このような特性により、ハリアーは都市部だけでなく、アウトドアや悪路での走行にも適しています。

クラウンスポーツとハリアーのトランク容量を比較

クラウンスポーツのラゲッジ容量は、リアシートを使用している場合は397L、リアシートを倒すと1,159Lです。

スペアタイヤ装着車はリアシートを使用している場合は346L、リアシートを倒すと1,090Lとなります。

通常時はゴルフバッグを２個、後席を倒すと4個まで収納できます。

大きなスーツケースを楽に収納でき、出張やファミリーでレジャーにも対応可能です。

一方、ハリアーのラゲッジ容量は、デッキボード装着時で409Lとなっており、デッキボード下にはちょっとした洗車用品などの小物を収納することができます。

9.5インチのゴルフバッグであれば最大3つ積み込めます。

後部座席を倒すことで、容量は1,045Lに広がり、さらに広い荷室を確保でき、大型のキャンプ用品やスポーツ用品を楽に積むことができます。

また、四輪駆動システムにより、山道や砂利道などの悪路でも安定して走行できるため、アウトドア活動を楽しむ際にも最適です。

クラウンスポーツとハリアーの後部座席を比較

クラウンの名前を冠していることから、大切な人を後部座席に乗せたり、複数の友人とゴルフに行くシーンを想像する方も多いでしょう。

注目したいのは、その居住性、とりわけ後部座席の快適性です。

カタログのスペックだけを見ると、クラウン・クロスオーバーよりも狭いのではないかと心配になるかもしれません。

しかし、実際にドアを開けて後部座席に座ってみると、その心配は杞憂であることがわかります。

例えば、頭上空間の広さです。

クラウン・クロスオーバーは、ルーフが運転席の後ろからリアに向かってなだらかに低くなっています。

一方、クラウン・スポーツのルーフラインは、運転席の後ろで最も高くなり、その後リアタイヤの後ろまで高い位置を維持しています。

そのため、クラウン・スポーツの後部座席の頭上スペースは、実際にはクロスオーバーよりも広く感じられます。

では、足元のスペースについて見てみましょう。

クラウン・スポーツでは、身長170cmのドライバーが運転席に座った状態で、後部座席の乗員の膝前にはこぶし2.5個分のスペースが確保されています。

この余裕感は十分と言えるでしょう。

ホイールベースが短縮されたことで、後席乗員のヒップポイントはクロスオーバーよりも若干高く、前方に移動しています。しかし、その違いが足元の狭さとして感じられることはありません。

クラウン・スポーツの後部座席は、窓の面積が小さいために若干の閉塞感があるものの、全体的なスペースは十分に確保されています。

唯一気になる点は、背もたれのリクライニング機能が搭載されていないことです。

荷室容量を確保するためか、クロスオーバーと比較すると背もたれが立っているように感じられました。

ハリアーのハイブリッド車は、駆動用リチウムイオン電池を後席の下に配置していますが、先代モデルと比べて座面の底突き感が大幅に改善され、快適性が向上しています。

ハリアーの後席の足元空間についてですが、身長170cmの大人4名が乗車した場合、膝先には握りこぶし2つ分のスペースが確保されています。

これはLサイズのSUVとしては標準的な広さですが、後席の乗員の足が前席の下に収まるため、窮屈さを感じることはありません。

ハリアーのハイブリッド車は、後席にリクライニング機能を備えており、その角度は最大31°と国内外のSUVの中でもかなり深いリクライニングを実現しています。

先代ハリアーのリクライニング角度は39°とさらに広かったため、それに比べると控えめではありますが、十分な快適性を提供します。

特に、小さなお子様がいるファミリーにとっては、後部座席の広さと快適性が大きなメリットとなります。

天井高と前後の余裕も十分にあるため、子供の着替えなどもスムーズに行えるでしょう。

ハリアーは、家族全員が快適に過ごせるSUVとして、優れた居住性を提供しています。

クラウンスポーツとハリアーはどちらも優れた車ですが、それぞれの特性と使用目的に応じて選ぶことが重要です。

クラウンスポーツのハイブリッドモデルであるHEVは「SPORT Z」グレードのみで、価格は590万円です。

一方、プラグインハイブリッドのPHEVモデルは「SPORT RS」グレードのみで、価格は756万円です。

これに対して、ハリアーはより多彩な選択肢を提供しています。

ガソリンモデル、ハイブリッドモデル、PHEVモデルの3種類が揃っており、それぞれの価格帯は次の通りです。

ガソリンモデルは312万円から453万円、ハイブリッドモデルは411万円から514万円、そしてPHEVモデルは620万円です。

クラウンスポーツは、エレガントで快適な長距離ドライブを提供する一方、ハリアーは多機能で実用性の高いSUVとして、日常生活からレジャーまで幅広く対応します。

あなたのライフスタイルや好みによっても使い勝手が違ってくるので、一度試乗してみることをお勧めします。