クラウドローンで夢のマイカーを手に入れる新しい方法
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従来のETCは道路の利用者から料金を徴収するためだけのものでした。
またこれまで、カーナビとETCのシステムはそれぞれ独立して運用されてきました。
このカーナビとETCその他のシステムを一つのものとして統合したのがETC2.0です。
今回は、新しい次世代のETC 2.0の機能やメリット、デメリットなどをお伝えします。
ETC2.0って通常のETCと何が違うの?
カーナビのサービスはVICSという道路運転情報システムによって成り立っています。
VICSはFM多重放送、光ビーコン、電波ビーコンといわれるサービスからなり、このうち電波ビーコンについては2.4GHz帯が用いられてきました。
新しいETC2.0は5.8GHz帯を用いた電波ビーコンと、全国の道路上に設置されたITSスポットを用いた大量情報通信方式によって運用されます。
ETC2.0は、道路料金徴収システム(ETC)とITSスポットなどの複数のサービスを連携させて運用する世界初のプラットホームです。
新しいETC2.0はそのITSスポットにおいて、個々の車の走行記録やより詳細な道路交通情報に基づいた運転をサポートするための情報が共有されます。
大容量の通信が可能なDSRC方式に対応の装置を設置した自動車と、双方向通信が行われます。
ITSスポットからは道路交通情報や快適な運転をサポートするための大量の情報が送信され、自動車からは道路走行情報が共有されます。
これらは共に、より快適な運転を支援するためのものです。
従来、2.4GHzの波長帯を用いた電波ビーコンサービスによって前方200kmに関する道路情報が提供されてきましたが、これが1000kmに拡大されます。
また、運転をサポートするための画像や音声情報も受信することができます。2.4GHz帯を用いた電波ビーコンサービスは2022年に終了し、ETC2.0に一本化されます。
ETC2.0は高速料金がお得になるの?
現在、ETC2.0を導入した利用者に対する首都高圏央道での割引が実施されており、圏央道の茅ヶ崎JCT~海老名JCT間、海老名~木更津JCT間また、新湘南バイパスの藤沢~茅ヶ崎JCT間を通行する際に割引を受けることができます。
割引を受けるためには、ETC2.0の導入を済ませた自動車で、ETC対応のインターチェンジ入り口とインターチェンジ出口を通過することが条件となります。
その際、割引後の料金は、高速自動車国道の普通区間の料金と同じ水準となります。(高速自動車国道の料金体系で計算した料金が通常料金より高くなる場合はETC2.0による割引は適用されません。)
ETC料金所の料金表示器や車内の機器には割引されていない金額が表示されますが、割引後の金額が請求され、請求書もその通りになっています。
そのほか、これまでは道の駅に寄るために高速道路から途中退出すると、再合流する際に追加料金が徴収されてしまいました。
しかしETC2.0では自動車の位置情報を把握しているため、道の駅(20か所限定)を利用した場合の途中退出については追加料金が徴収されません。
また、ETC2.0で利用できる割引制度として、その車両の高速道路利用頻度に応じて受けられる車両単位の最大30%の割引や、同じ運転者が高速道路を高頻度に利用する場合に受けられる契約者単位の割引制度もあります。
その他、一般有料道路の大口・多頻度割引制度もあります。(事業用車両はさらに大きな割引を受けられます。)
高速道路や自動車専用道路をよく利用する人ほど、お得だということになります。
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ETC2.0を利用するメリット、デメリットとは?
ETC2.0の利用者は、対応のカーナビを通して進行方向の1,000kmにも及ぶ広大な範囲の道路交通情報を取得することができます。
また、少し先の道路状況に関する画像データや音声ガイダンスによる運転をサポートする情報を受信することができ、今までより快適な走行ができます。
収集したデータは高度に処理され、渋滞緩和や環境に良い走行につながる最適なルートへ導いてくれます。
近年首都直下地震や南海トラフ地震などの大規模な地震が起こるリスクが指摘されていますが、ETC2.0はそうした災害時にも、道路の規制情報や走行可能ルート、避難所情報などを知らせてくれます。
これまで災害の時は混乱状態になり、周囲の状況や避難経路を予想するのも非常な困難を伴いましたので、これは非常に心強いことです。
また、道路状況などを事前に知らせてくれるため、事故にあう危険性も下がります。
カーブ先やトンネル出口の渋滞を知らせ、注意喚起することで事故につながるリスクを減らしてくれます。
実際に、ETC2.0搭載の車はそうでない車と比べて事故が少ないというデータがあります。
ここで走行データがプライバシーの侵害になるという心配があるかと思いますが、位置情報などのデータは個人が特定できないようにして用いられます。
ITSアンテナとのデータ通信も高度なセキュリティによって保護されています。
デメリットはETC2.0の導入に初期費用が必要なことや利用開始にセットアップが必要なことがあげられますが、今までの挙げたような快適さや安全、割引といった多くのメリットがあります。
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