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「すいている道路なら飛ばしても迷惑にならないから大丈夫だろう」
「急ぎの用があるから、ちょっとくらいスピード違反しても仕方がない」
「運転が好きなので、ついつい飛ばしてしまう」
など、スピード違反を一度もしたことがない人のほうが少ないのではないでしょうか?
スピード違反をすると、いったい何キロオーバーで捕まるか知っていますか?
道路には法定速度という決められた速度制限があり、厳しく言えば1キロでも超えたら捕まえることができますが、実際にそんな厳しい警察はいませんよね。
もし、1キロオーバーで捕まえていたら、ほとんどのドライバーがスピード違反になってしまいます。
実際には、一般道で15キロ前後、高速道路では20キロ前後をオーバーすると捕まることが多いようです。
クルマが走行速度を自動で抑制する「ISA」というシステムが、欧州でいち早く搭載が義務化されます。
このISA装置が付くと、法定速度以上を出すことができなくなります。
「それは困る!そんな装置いらないよ」という人もいるかもしれませんね。
今回の内容を見れば、ISA装置によるメリット、デメリット、また自動運転のレベルについて知ることができます。
スピード違反がなくなる装置ISAとは?
こちらの機能はかんたんに言うと、法定速度を越えたスピードが出せないように自動で抑制する装置です。
どのようにして法定速度を読み取るのかと言うと
「自動車に搭載れているカメラで速度標識を読み取る。」
「自動車に搭載されているカーナビゲーションシステムに法定速度を覚えさせる。」
「自動車インターネット通信を搭載させて、そのインターネット機能を利用して速度制限を守らせる。」
などの方法が想定されています。
そしてドライバーが法定速度を越えるスピードを出しているとISA装置が判断して強制的に制限速度まで、スピードを落とします。
ISA装置はドライバーで機能を制限する事も可能でが、違反速度は設定できないようにきちんとプログラミングされています。
事故やトラブルを防ぐために一時的に法定速度を越えざるを得ない場合には、ドライバーの意思でこちらの装置を解除する事ができます。
またドライバー自身で制限速度を設定する事もできます。
駐車場や住宅街などの人通りがかなり多い場所では、制限速度は時速30キロ以下に制限されるようになります。
そのためこちらの機能をフル活用したら、自動車による事故がかなり少なくなり、同時にスピード違反も大幅に少なくなると予想されています。
このような装置を装着する流れは、平成31年頃からヨーロッパの国々から始まり、その後日本でも国土交通省や警察庁を中心に検討に入っています。
そしてメジャーな自動車ディーラーもこちらの機能を搭載するように開発段階に入っています。
速度制御機ISAのメリット デメリット
こちらの装置の一番のメリットは事故やスピード違反の大幅な抑制になるという点でしょう。
特に速度違反に関してはほとんどなくなると言っても過言ではありません。
そして高齢者のドライバーについては、特にメリットが多くなります。
加齢による衰えは誰もが避けられません。
反射神経など肉体的に反応が鈍ってくる高齢ドライバーは多いです。
アクセルとブレーキを間違って踏むなど、危険に巻き込まれそうになった場合に緊急回避する事は不可能な場合があります。
しかしISA装置がきちんと作動していれば、一般道ではあり得ない速度で突っ込んでくることが防止されます。
そして結果的に高齢者ドライバーや周囲の人たちを悲惨な事故から守ってくれます。
ただしデメリットもあります。
ISA装置を開発するためにはどうしても膨大な開発費用が必要になります。
自動車ディーラーとしても開発費用を回収しなければいけません。
そのためには、どうしても新車の販売価格に上乗せする必要が出てきます。
そうするとそれまでは200万円だった新車価格が250万円になる可能性もあります。
それまでは新車を購入していた人が新車を購入する事ができくなる可能性があります。
また、道路が混雑していない時間帯でも、速度はきっちり制限されるのがストレスになります。
そして渋滞を引き起こす恐れがあるのもISA装置のデメリットであると言えるでしょう。
いきなりこちらの機能が普及する訳ではないためISA装置を搭載している車と、そうでない車が混在する状態になります。
そうするとどうしても渋滞が起きやすい環境にはなります。
自動運転車のレベルとは?
自動運転車のシステムにはレベルが設定されています。
国土交通省ではレベル1からレベル5で想定されており、
レベル1と2ではアクセル・ブレーキ操作の補助をシステムが行う。
レベル3・4では基本的には全ての操作を基本的にはシステムが行うけど、緊急時にはドライバーが行う
レベル5では緊急時も含めて全てシステムが運転を行うといった設定になっています。
ある程度自分で運転できる若い人がドライバーであれば、レベル1や2を選択したらいいですし、高齢者のドライバーであればレベル4や5を選択したらいいようになっています。
もちろん若者のドライバーでも、運転に自信がない全くの初心者であれば最初からレベル4や5を選択しても大丈夫ですし、高齢者のドライバーでも若者並みに動体視力などの身体能力が高い場合には、レベル1や2に設定しても全く問題ありません。
このようにドライバーの運転レベルや身体能力にあわせてレベルを合わせたらいいです。
国土交通省の構想では、少なくとも国産の自動車ディーラーが販売する自動車には全て搭載する予定となっており、自動車ディーラーもその予定で開発を急ピッチで進めています。
また海外の自動車ディーラーも国内ディーラー同様に、システムを開発していおり、日本国内の自動車ディーラーでは2020年代に入り、自動運転車の販売を開始しています。
しかしまだ全ての新車に自動運転のシステムを搭載しているわけではありません。
全ての新車にこちらのシステムを搭載するまでにはまだかなりの時間が必要になります。
そのためもう少しの間はこちらのシステムが搭載されている車とそうでない車が混在している状況が続く事になります。
ホンダの高級セダンのレジェンドにはレベル3が搭載されており、走行中のスマートフォンの使用は認められていますが、もし事故が起きた場合はドライバーの責任となります。
速度制御機ISA まとめ
速度制御機ISAを利用するとスピード違反や事故は防ぐことができますし、特に高齢者ドライバーの事故の抑制がかなり期待できます。
しかし新車の販売価格の上乗せや、道路がすいている時間帯でもキッチリと速度を守らなければいけないというデメリットも実はあります。
国土交通省では全ての新車に搭載するように考えていますが、自動車ディーラーでは一部の新車のみに搭載しており、全ての新車にISA装置が搭載されるまではもう少し時間がかかります。
そのため道路上にはISA装置が搭載されている自動車と、そうでない自動車が混在している状況がもう少しつづく事になります。
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