トヨタ新型MIRAI（ミライ）850㎞の低燃費！補助金は100万円以上！

12月9日、トヨタから新型MIRAIが発売されました。

新型MIRAIは水素を燃料として走る燃料電池自動車で、6年ぶりとなるフルモデルチェンジが行われました。

燃料電池車とは水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを使って、モーターを回して走るタイプの自動車で、二酸化炭素も含め排出ガスを一切出さない究極のエコカーとされています。

さらに新型MIRAIは走行中に周囲の空気を浄化するレベルを達成しているところも注目すべきポイントです。

今回は、新型MIRAIの燃料である水素の価格と燃費性能、また馬力や補助金がいくらなのかなどについて解説します。

新型MIRAIの燃料は水素

引用：https://www.city.kawasaki.jp

新型MIRAIの燃料は水素を燃料とするため、電気自動車のように充電を待つ必要がありません。

燃料電池は電気化学反応によって発電するため、ガソリン車と比べてとても静かな走りができます。

新型MIRAIでは水素タンクが先代の4.6㎏から5.6kgに増加しており、先代MIRAIと比較すると走行距離が3割ほど伸び、約850㎞を走ることができます。

新型MIRAIの燃料である水素燃料の価格はキロ当たりの販売価格となっていて、1kgが約1100円前後が標準的な価格ですので、5.6㎏を充填すると6160円前後になります。

満タンで走行可能な距離は850㎞となっていて、カタログ値では水素1kgあたりWTLCモードで約135kmの走行が可能となっています。

ユーザーによる燃費情報は発売直後であることもあり、まだ掲載されていませんが、郊外モードや高速モードは平均値に近い数値になることが多いようです。

充填にかかる時間は3分程度ですが、まだ水素ステーションの設置数は少ないのが難点です。

燃料は水素ステーションで充填する必要があるため、現在は一般のガソリンスタンドでの充填はできません。

引用：https://blog.evsmart.net/

先代MIRAIは前輪駆動ベースでしたが、新型MIRAIは後輪駆動になり、舵をきる前輪と駆動力を伝える後輪に分かれることで走行性能が向上しています。

加速やコーナリングの感覚がより自然なフィーリングになっています。

新型MIRAIのサイズと馬力はどのくらい？

引用：https://news.mynavi.jp/

新型MIRAIは4ドアセダンで、先代モデルの4人乗りにから5人乗りになっており、ファミリカーとしても使うことができます。

サイズはこのようになっており、先代MIRAIよりも全長と全幅は広くなっています。

また新型クラウンと比較しても、大きな差がない迫力のあるボディーサイズとなっています。

引用：https://carislife.hatenablog.com/

セダンとしては大柄なボディとなっており、一般的に、最小回転半径が5.5m以下だと小回りが利く半径と言われていますが、新型MIRAIは5.8mなので、細い路地を運転する時や小さなパーキングエリアに駐車する時には少し苦労しそうです。

引用：https://www.aichi-toyota.jp/

新型MIRAIの駆動用モーターの最高出力は182馬力で、ホンダの燃料電池車クラリティの177馬力とそこまで差がありません。

先代MIRAIが155馬力だったことを考えると大幅なパワーアップを果たしていると言えます。

また、プラットフォームはクラウンではなく、レクサスLSと同じで、ボディ剛性向上や軽量化の追求によりレベルの高い走りが実現できます。

新型MIRAIの価格と補助金

引用：https://nge.jp/

新型MIRAIは５つのグレードが設定されており、価格と燃費はこのようになっています。

一番安いGグレードでも710万円からとなっていて、最高グレードのZ“Executive Package”では800万円を超える価格です。

220クラウンの高級グレード3.5L HYBRID G-Executiveでさえ、739万円ですので、いかに新型MIRAIの価格が高いかが分かります。

ただ、新型MIRAIには減税や補助金があり、それを使えばかなり優遇を受けることができます。

具体な割引き額はこのようになります。

エコカー減税、グリーン化特例、CEV補助金はグレードに関係なく一律の割引き額となっていますが、環境性能割については、グレードごとに1万円～2万円程度の差があります。

合計すると、約140万円前後の割引を受けて購入することができますので、500万円台で新型MIRAIを購入することができます。

さらに、安く購入するもご紹介していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

新型MIRAIをさらに50万円安く買う方法

燃料補給には水素ステーションが必要！

引用：https://hiyosi.net/

MIRAIの燃料充填はガソリンスタンドではなく、水素ステーションで行う必要があります。

この水素ステーションは2020年現在135箇所に設置されており、今後も増えていく方向になっています。

インターネットでの検索が可能で、カーナビからは直近の水素ステーションの検索も可能となっています。

基本的には大都市圏に多く水素ステーションが設置されており、各都道府県に必ず設置されているというわけではありません。

また、現時点では沖縄県に水素ステーションは設置されておらず、新型MIRAIを沖縄で運用することは考えないほうが良いでしょう。

引用：https://nge.jp/2015/11/24/post-124589

移動式水素ステーションも用意されている自治体があり、トラックタイプの車からホースを介して水素燃料を充填することになります。

ただし自分のいるところに呼び出しての充填はできないので注意したほうが良いでしょう。

なお、水素ステーションでの充填方式はガソリン自動車のように充填口にホースを接続して充填し、3分ほどで充填が可能となっています。

水素ステーションはどちらかといえばガソリンスタンドに近い設置傾向になると見られ、自動車ディーラーでの充電スポットのような設置は当面ないと見ていいでしょう。

また、水素ステーションはまだ数が少ないため、ガソリンスタンドほど利便性に優れたものではなく、全国的に展開するまではまだ時間がかかりそうです。

 

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トヨタ新型MIRAI まとめ

引用：https://www.jsae.or.jp/

最近は、各国で脱ガソリン車を目標としており、日本でも2030年台には新車販売からガソリン車をなくすということを検討しています。

新型MIRAIは後輪駆動方式の5人乗り高級セダンとなっており、ガソリンではなく水素を充填して発電を行いモーターで走るタイプの車で、環境問題に対しては最も優れている側面を持っています。

また、家庭用電源の発電機能としての能力もあり、災害対応としての利点もあります。

新型MIRAIは一回の充填で850km走ることが可能で、充填は水素ステーションで3分ほどで行うことができるためインフラが整えば今より便利になるはずです。

水素ステーションは日本では135箇所が用意されており今後も増えていきますが、島しょ部などには設置されていないところもあるため、次世代自動車振興センターのホームページなどで確認すると良いでしょう。