車のリセールバリューランキング５　3年から５年で新車時より高く売れる車

車を売るときは、なるべく高い価格の方がいいですよね？

国産車の中には、買った価格と同じ値段や、購入時の価格より高く売れる車もあるんです。

自動車を購入する際によく聞く言葉の1つにリセールバリューという言葉があります。

営業の人の売り文句で、「この車はリセールバリューがいいので」というような形で使われることもあります。

自動車は乗りつぶす派や、好きな車に乗りたいからリセールバリューなんか気にしない人は別ですが、そうでなければ少なからず気になるのではないでしょうか。

そもそもリセールバリューというのは、一度買った物を中古品として下取りに出して買い取ってもらう時の残存価値のことをいいます。

新車時の価格を100%として何パーセントの価値が残っているかという形で表現されます。

一応の目安としては、新車購入時から3年経過後の価値が低い物で40%、高くて60%というものがあります。

もちろん状態や人気の度合いによってはこれ以上の場合もこれ以下の場合もあります。

今回の内容を見れば、国産車でリセールバリューの高い車5車種と、価格について知ることができますよ！

 リセールが高い車の特徴とは？

まずはじめに、リセールバリューの高い車の特徴について説明します。

日本国内のメーカーの中では、トヨタ車のリセールバリューが高い傾向にあります。

トヨタの車は、世界販売で見ても毎年1位、2位を争っており世界中いたる所で人気です。

その理由が高い信頼性と、張り巡らされた販売網によって提供される質の高いサービスです。

高い技術力によって開発・製造され、徹底された品質管理プロセスを経て販売されるトヨタ車は故障しにくいです。

また、ラインナップの中に人気車種も多くあるため、平均してリセールバリューが高くなります。

ボディーカラーによってもリセールバリューは変わってきます。

最近では最新のトレンドに応じて様々なボディカラーが設定される事も多く、車種によってはカラフルな色や特徴的な色がイメージカラーとして用いられることもありますが、ホワイトやブラックといった定番カラーの人気は根強く、リセールバリューも高くなる傾向にあります。

ボディータイプによってもリセールバリューは変わります。

最近で言えばSUVやミニバンの人気が高く、これらの車種はリセールバリューが高くなる傾向にあります。

SUVは近年のトレンド車種で、各メーカーが様々なボディサイズのものを投入している激戦車種ですが、人気は継続しています。

また、車を移動手段として考えたときに、家族がゆったり乗れて、荷物もたくさん積めるミニバンも根強い人気があり、そのことがリセールバリューの高さにも効いています。

リセールバリュー第5位　トヨタヴォクシー

トヨタヴォクシーはファミリー層を中心に人気のあるミニバンです。

人気の理由はいくつかありますが、2つほど紹介したいと思います。

最近のトヨタ車のミニバンは全体的に押し出しの感の強い顔つきになっていますが、ヴォクシーも同様で、メッキ部品の多用とシャープなヘッドライト形状によって、かなり威圧感のあるフロントフェイスとなっています。

これが、ファミリー層の男性に受けて人気があります。

2つ目の理由は、多人数が乗れて荷物もたくさん積めるほか、シートアレンジも多彩など使い勝手の良さがあげられます。

必要に応じて室内のレイアウトを変更できるためファミリー層からだけでなく、車中泊をするアウトドアユースでも人気があります。

そんなヴォクシーの残価率の設定はグレードにもよりますが、3年で60～75%、5年で55%程度となっており、標準的な残価率よりも高くなっています。

通常はリセールのタイミングとしてはモデルチェンジ前と言われていますが、現行モデルはモデルチェンジして間が無いため、狙うとするとマイナーチェンジが行われる3~4年後位になると考えられます。

 リセールバリュー第4位　トヨタハリアー

トヨタハリアーはシティ型SUVの定番ともいえる、とても人気の高い車種です。

人気の理由は、その伸びやかでかっこいいデザインと室内の高級感にあります。

ハリアーは元々、悪路走破性よりも都市部で使用する際に街並みの中で映えるようデザインされており、流麗なクーペライクなフォルムを持つのが特徴です。

シャープなフロントフェイスから流れるキャラクターラインがリアエンドまで続き、リアもボリューム感があるデザインでまとめられています。

このデザインに惹かれる人が多いため人気となっています。

また、流麗なデザインに合わせて、室内のデザインもモダンな感じでまとめられており、ソフトパッドなども使用されることで高級感の演出がされています。

そんなハリアーの残価率は高く、3年後で75～85%、5年後でも60～70%程度あり、平均的な数値を遙かに超えています。

またリセールのタイミングについてはモデルチェンジ前が望ましいですが、現行モデルが登場してまだ年数がたっていないため、しばらくはモデルチェンジが無いことを考慮すると、3年後くらいにリセールに出しマイナーチェンジモデルを購入するという選択肢もありかもしれません。

リセールバリュー第３位　トヨタアルファード

トヨタアルファードはトヨタを代表するミニバンで、かなり人気の高いモデルとなっています。

アルファードが人気の理由にはいくつかありますが、そのうちの1つがヴォクシーと同じく、押し出しの強いフロントフェイスと室内の高級感です。

大型のメッキグリルを採用したフロントフェイスは威圧感抜群で、いかつい顔つきの車が好きな男性を中心にとても人気があります。

また、室内もグレードによって皮シートが採用されるなど高級感がある作りとなっています。

もう1つの理由が、装備がアップデートされている点です。

現行型は2015年に登場していますが、年を重ねるごとに搭載される装備がアップデートされています。

安全装備であるトヨタセーフティセンスの搭載や、V6エンジンに組み合わされるトランスミッションの多段化による燃費改善など、人気車種ゆえにアップデートも大がかりなものが行われており、高い人気を維持する理由となっています。

そんなアルファードの残価率は3年後で85～100%超、5年後でも70~90％となっており桁違いです。

残価率100%超ということは、新車よりも高値で取引されていることを意味します。

そのくらい人気があると言うことです。

ただ、アルファードのリセールのタイミングを考えると注意が必要です。

それは現行モデルが2015年に登場して7年が経過しており、そろそろモデルチェンジのタイミングだからです。

ですので、リセールを考えるのであればモデルチェンジ前がよいと考えられます。

リセールバリュー第2位　トヨタFJクルーザー

トヨタのFJクルーザーは現在は生産が終了しているSUVの車です。

この車が人気の1つ目の理由はその外観デザインです。

力強い本格的なオフローダーを彷彿とさせるエクステリアデザインは昨今のトレンドとなっている都市型SUVが多い中にあって、異質な存在です。

また、初めて登場したのは2006年ですが、十数年たった今でもそのエクステリアデザインは個性的で色あせていません。

2つ目の理由はアフターパーツの多さです。

FJクルーザーは販売されてから長い年月がたっており、また個性を求めるユーザーに指示されていたこともあり、アフターパーツも多数開発されています。

現在でも多くの部品が販売されており、個性的な車を求める層から指示されています。

そんなFJクルーザーの残価率は生産終了しているにも関わらず、人気の高さが継続し、中古車のみで販売されていることもあり、3年後で110%程度、5年後でも100%と新車価格相当で中古車が取引されています。

その後は、走行距離がかさむことで残価率も低下しますが、それでも平均的な残価率の車に比べるとはるかに高い値となっています。

リセールのタイミングとしては、もう販売終了している車種のため、おすすめのタイミングはありませんが、リセールバリューを考えて売るのであれば、走行距離がかさむ前に売るのがよいかと思います。

リセールバリュー第1位　トヨタランドクルーザー

トヨタのランドクルーザーは世界的に見てもとても人気の高いトヨタのSUVです。

その歴史は古く、初代が出てからすでに70年以上が経過していますが、モデルチェンジを繰り返しながら販売され続けています。

「どこへでも行き、帰ってこられる車」というコンセプトで設計されており、信頼性や堅牢性、積み上げてきた歴史が持つブランド力によって高い人気を誇っています。

また、最近のトレンドに合わせて、外装や内装のデザインの変更が行われたり、安全装備や快適装備なども充実されており、現代の車にふさわしくアップデートされています。

現行型は2021年に登場した300系と呼ばれるモデルで、その人気の高さから納車待ちが5年と言われています。

それに伴い受注が一旦停止されるなどの対応もとられる異例の事態となっています。

これほどの人気車種ゆえに、現行型のリセールバリューは新車価格以上となっています。

また、現行モデルの納期遅延が発生していることで、本来値崩れするはずの先代モデルの残価率はグレードによっては5年後でも100%以上の水準を維持しています。

このようにランドクルーザーはその人気の高さゆえに、高値で取引される状態が続いています。

リセールのタイミングとしては、現行型の納期遅延が解消する前というのが1つの目安になるかと考えられます。

車の購入はライフスタイルに合わせて

リセールの高い車種を買うと確かに車を売る際に得した気分になります。ただ、車をリセールばかり意識して選んでいては面白くないというのも事実です。

昨今、車の価格は高騰し続ける一方で、日本国内の賃金は上がっておらず、車がどんどん買いにくい状況になってきています。

そんな状況でもあえて車を買うのであれば、リセールバリューを考えるのもいいですが、自分が乗って楽しいと思える車、あるいは自分の日々の生活を豊かにしてくれる車を選択して購入するという考え方もあってもいいと思います。

リセールバリューは高くなくても良い車というのは多数ありますし、自分のライフスタイルに合った車を買うというのはとても重要な車選びの視点です。

リセールバリューも頭の片隅に置きながら、乗りたい車にのり日々の生活を少し豊かにする、そういう視点でカーライフを楽しんではいかがでしょうか。