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2012年に発売されたマツダ・CX-5。
デビューから7年が経過し、日本を代表するクロスオーバーSUVとして高い評価を確立しました。
そんなCX-5ですが、残念ながらリコールの情報があります。
場合によっては重大な事故につながる可能性があるリコール、ユーザーの皆様においては特に重視していただきたい情報です。
CX-5の【リコール情報一覧】
まずは、令和元年5月12日現在までに発表されているCX-5のリコール情報についてご紹介します。
尚、専門用語が満載のため具体的なリコール内容についてはなるべくわかりやすくで簡略化してお伝えいたします。
すると、ある共通点がみえてきました。
①平成30年4月13日のリコール
CX-5のディーゼルエンジン車に対してのリコールで、数多くのパーツに対して出されたかなり大きなリコールです。
簡単に言うと「エンジン内のパーツが摩耗によって本来の力を発揮できなくなり、ブレーキがかかりにくくなったりエンジンが止まる可能性がある」ということです。
引用:https://www2.mazda.co.jp/service/recall/ra/20180410002/4242_3.html
リコール開始日:平成30年4月13日
リコール車種:CX-5、アテンザ
リコール箇所:ディーゼルエンジンバキュームポンプ・ターボチャージャ・オイルフィルタ
改善措置:点検・パーツ交換・注意喚起
引用:リコール・サービスキャンペーン等情報
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/feature/interior/functionality
②平成30年6月14日のリコール
これもまたエンジン内部、制御プログラムにて発生したリコール案件です。
簡単に言えば「プログラム上の問題でエンジンが一生動かなくなるかも」ということです。
引用:https://www2.mazda.co.jp/service/recall/ra/20180612001/4279.html
リコール開始日:平成30年6月15日
リコール車種:CX-5、CX-8
リコール箇所:ディーゼルエンジン制御プログラム
改善措置:エンジンプログラムの書き換え
引用:https://www.kenstyle.co.jp/aeroparts/MAZDA-CX-5-269
③平成30年11月8日のリコール
これはもっとも最近のリコールですが、またしてもディーゼルエンジンのリコールです。
簡単に言えば「エンジン内部パーツの制御プログラムの異常、およびパーツの負荷が不適切なせいでエンジンが停止し、変速ショックが大きくなる」ということです。
引用:https://www2.mazda.co.jp/service/recall/ra/20181018001/4351-2.html
リコール開始日:平成30年11月8日
リコール車種:CX-5、CX-8、アクセラ、アテンザ
リコール箇所:ディーゼルエンジン吸気シャッタ・バルブ・排気圧センサの制御プログラム・吸気側バルブスプリング
改善措置:制御プログラムの書き換え・パーツ交換
引用:リコール・サービスキャンペーン等情報
引用:https://www.alpine-style.jp/car_cx-5.php#as-interior
CX-5のリコールでエンジン交換も
引用:https://www.mazda.com/contentassets/4be40293fd6148c696ae0dd109ba51a4/skyactiv-d_01.png
直近のCX-5リコールを3つご紹介させていただきました。
共通しているのは「ディーゼルエンジンに対するリコール」ということ。
ディーゼルエンジンはトラックやバス等で使われるエンジンですが、その強度は普通のガソリンエンジンに決して劣りません。
むしろ、ガソリンエンジンよりも耐久性に優れている場合が多いです。
ではなぜこれほどリコールが続くか。
それは「ディーゼルエンジンが利用されている環境」によるものでしょう。
ディーゼルエンジンは耐久性の高いエンジンですが、燃料である軽油の特性上、エンジンの始動・再始動時はガソリンエンジン以上の負担がかかります。
そのため、同じ条件下で比較するとガソリンエンジンよりも早い段階で寿命が来てしまう場合が多いのです。
この記事が動画でご覧になれます。
長距離輸送で高速道路を使うことから発進の少ないトラックでさえこれですから、街中で停止・再加速を繰り返す通常の車ではより高い負荷がエンジンにかかります。
そのためエンジンの耐久性はトラック以上に要求されるわけです。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1032322.html
要は「街中の過酷な環境に対するエンジンの耐久性の見積もりが甘かった」ということではないでしょうか。
それが一連のリコールをせざるを得なくなった理由であると考えられます。
結果エンジン交換が必要になったCX-5の存在も報告されています。
リコールは単純なメーカー側のミスなので(こういうと軽く聞こえますが重大な欠陥です)無償での修理・交換は当然の処置ですが、リコール範囲外のちょっとした故障が続いてはユーザーの修理費もバカになりませんし、なにより安心して運転することができなくなります。
そういったリスクを防ぐためにも、街中での停止・再加速をなるべく控える、エンジン点検をこまめに行うなど、ガソリン車以上に車を大切に乗る必要がありそうです。
そうなると、燃費だけでディーゼルエンジンを選ぶことに疑問を覚えてしまいそうです、、、
CX-5のガソリン車とディーゼルの実燃費や燃費悪化の向上については以下の記事をご覧ください。
CX-5リコール後の不具合も発生!
引用:https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1032322.html
さて、リコールが出た車体は基本的に問題個所を点検・修理するため重大な事故の可能性を大きく減らすことができます。
勘違いされる方がたまにいらっしゃいますが「調子の悪い部分を修理する」のがメインではなく「メーカー側の落ち度があった部分を正常に戻す」のがメインです。
そのため必ずしも「もともとあった不具合が良くなる」とは限りません。
また、リコールを受けて点検をしてもらったにもかかわらず「不具合がある」という場合もあります。
それがリコールにおける点検によるものかどうかはわかりませんが、例えばエンジンのリコール後に「加速の鈍化」「燃費の悪化」「警告ランプの誤灯」があれば、いったんディーラーに連絡を入れてもいいかもしれません。
なお「燃費の悪化」に関しては、リコールによる修理後に加速フィーリングや排気量が若干改善されたことで結果として悪化したことは考えられるので、類似の事態が発生している人を調べてみることも考えてみましょう。
CX-5のリコール情報一覧 まとめ
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/
以上、今回はCX-5のリコール情報についてご紹介しました。
リコールをしっかり発表するのは、技術的に自信があるからでしょう。
リコール隠しを行っているメーカーもいる中、マツダはしっかりとリコールを公表し、修理に真摯に応じています。
しっかりと整備してくれて、安心して乗れるようになるなら、その姿勢はしっかりと評価されるべきだとは思います。
その姿勢が「当たり前」になる意識を他のディーラーとともに作っていってほしいものですね。
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